高杉真宙くんの舞台を観劇してきました!2人芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』面白かったです!

先日、真宙くんが出演している舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』を観劇しました。
2人芝居だったこともあり、とても見やすかったです。

今回も簡単に感想を残しておこうと思います。

舞台の概要については、以前書いたブログ記事『舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』を観劇します!東京公演は3月13日に無事に終了!』を見ていただけるとおおよそのことは分かるかと思います。

グッズについて

「クリアファイル」と「付箋入りコンパクトケース」は売り切れていました!

舞台観劇後でもグッズの購入は可能ですが、もし購入を考えている方は早めに購入した方が良いかもしれません。

観劇した劇場

会場

大阪の『サンケイホールブリーゼ』

今回は大阪の劇場で観劇しました。ブリーゼブリーゼ

アクセス

JR大阪駅からだと「桜橋口」から出ると近いです。

「ヒルトンプラザ ウエスト」を目指して外を歩きます。
その後、横断歩道を渡ったら「ヒルトンプラザ ウエスト」を左手に見て大通りに面した歩道を歩きます。
右手に「大阪モード学園」の建物が見えると信号があるので、左の路地に入っていきます。
目の前に「ブリーゼブリーゼ」があると思うので、建物に入ってください。
そのまま7階までエスカレーターで上がれば会場に到着です!


見え方

とにかくコンパクト!ステージが近いなと感じました。

あまり前後の段差はありませんが座席が千鳥配置になっているので、観劇している方の頭が邪魔になることなく見ることが出来ました。

2階席まであるのですが、天井が高い会場なので2階席でも結構な高さがあるように思いました。

舞台の感想

2人芝居だからこその誤魔化しの利かない演技。コンパクトな会場だからこそ、客席まで伝わる2人の空気感。

観劇できて本当によかったです。

俳優の表舞台ではなく、舞台裏をテーマに物語が進んでいきます。

冒頭は、ベテラン俳優・ロバート(勝村さん)が新人俳優・ジョン(真宙くん)に対して、「俳優とは」「演じることとは」と言ったことをロバートが会話していきます。

「こういうことだよ」とふわっとした話をされても、「つまりどういうことですか?」と深掘りして理解しようとするジョンの姿勢。若いうちは上の立場の人を怒らせないように、そして知識を吸収しようと話を聞こうと真剣になる。

上下関係ってこうだよな~と思いながら見ていました。

また、この時の真宙くんのキラキラしたお顔が印象的です。目が生き生きしていて好奇心に溢れている表情でした。


ロバートが楽屋に戻ってきて、着ていた衣装を脱ぎ捨てたまま帰っていったとき。ジョンはため息交じりにそれを拾ってロバートの衣装スペースに戻します。

ベテラン俳優ともなると下っ端がしてくれる、とでもいうような。身の回りのことを自分でやらなくなるのかな、なんて思ってしまいました。

しかし、物語の後半。ジョンが成長し、ロバートが老いを感じ始めたとき。
ジョンはロバートに対して敬意を表さなくなります。

その時、前半で見ていた光景と真逆のことが起きました。

ジョンが衣装を脱ぎ捨てて、ロバートがその衣装をため息交じりに拾って衣装スペースに戻す。

立場が逆転している様子がなんとも残酷というか。こうして世代交代していくのだなと感じました。


物語の中盤が一番ロバートとジョンが仲良しで見ていて心地良かったです。テンポ感の良い掛け合いが多くてクスっと笑えるシーンが多かったので、微笑ましいシーンだなと思いました。

ロバートの衣装のズボン。チャックが壊れてしまってどうしようかと狼狽しているとき、ジョンが安全ピンで留めたら良いのでは、と提案します。

ただ、ロバートは指に針を刺してしまって「痛っ」となかなか安全ピンをうまく止めることが出来ません。数回同じことを繰り返し、舞台の出番が差し迫ってきます。

そこで呆れたジョンが代わりに止めてあげることに。

ここから2人がとても楽しんで演技していることが伝わり、とても印象的なシーンでした。

ズボンのチャックなので、ロバートを椅子の上に立たせます。そうすることで、ズボンのチャックがジョンの目線の高さになります。そこで安全ピンを留めようとするのですが、ジョンも下手なんですよね(笑)「痛っ」って指に針を刺してなかなか留めることが出来ません。「下手じゃねえか」とロバートに頭をたたかれるジョン。下っ端感が出ていて可愛らしかったです。

また、安全ピンでとめてもらっている間ロバートがモジモジするので、「じっとしててください!」とジョンに叱られるロバート。手もち無沙汰になったので、ジョンの耳を持って立ちます。その姿がとてもシュールでクスッと笑えました(笑)楽屋の中、男2人で何をしているのだ、、と思いました(笑)

そして、ジョンが安全ピンを落としてしまったとき、ロバートが立っているのにジョンが思いっきり椅子を動かして床に落ちている安全ピンを探していました。ロバートが狼狽えて「危ない」と叫んでいるのも、危険なのは承知ですがとても面白くて笑ってしまいました(笑)

そんなこんなでジョンが「(安全ピンで留めることが)できました」と言い、ステージに向かっていったのですが、全く留まっていないというオチ(笑)

この次の舞台上のシーンでは、ロバートがずっとチャックを手で隠しながら演技するという面白い演出でした。身振り手振りが多かったので、右手で隠したり、左手で隠したり、いかにもズボンのチャックに何かあるだろうという演技。絶妙な間で手を入れ替えるので面白かったです。電話に出るときも受話器を持つ手とチャックを隠す手をどちらにするか悩んだり、アワアワしている様子が伝わりました。


その他にも印象的なシーンはたくさんありました。

友人と電話をしているシーンで電話越しの投げキッス。

ジョンが1人で演技の練習をしているとロバートがその様子をのぞき見していて「お疲れさまでした」と帰ったはずなのにずっとその場から離れず小言を言ってきたり。

ロバートが老婆の姿で車いすに乗っている舞台上のシーン。ジョンがロバートに対してあたりが強くなっている時期だったので、車いすの押し方が雑でロバートが首を痛めたり、曲がり角で勢いよく角度を変えたり。

舞台上でタバコを吸っているのもびっくりしました。始めはロバートがジョンにマッチを借りて吸っていたのに、後半はジョンがロバートにタバコやマッチを借りて吸っていたり。


様々なシーンを通して感じることが出来た、若手俳優の成長とベテラン俳優の老いとの葛藤。

感情移入して見入ってしまうほど、素敵な舞台でした。

カーテンコールでは、勝村さんと真宙くんが抱擁していて素敵な関係だなと思いました。

90分の休憩なしでのノンストップの演技。お疲れ様でした!

最後に

真宙くんの舞台は、2018年の『メタルマクベス』と2019年の『カリギュラ』を観劇したことがあります。

『メタルマクベス』は長時間公演だったこともあり、声が枯れて舞台での発声が大変そうな印象を持っていました。まだまだこれから伸びていくだろうなぁと、伸びしろを感じました。
翌年、『カリギュラ』では存在感がしっかりとしていて、『メタルマクベス』で見ていた舞台上の姿とは違いかっこよかった印象を持っています。

そして今回。今までの舞台よりは会場が小さいかもしれませんが、さらにパワーアップしていて舞台役者としても成長しているなと思いました。

こうやって、成長過程を応援できることがとても嬉しいです。

また、舞台観劇できますように。

今回はここまで!