優里くんの楽曲『ノンタイトル』が背中を押してくれる、とても心に響いたお話

優里くんの初アルバム『壱』が発売されておよそ3週間が経ちました。改めて、優里くんが作る楽曲の良さに浸っている日々を過ごしています。歌詞に出てくるワードが秀逸で、こういった情景をこの言葉で例えるんだと歌詞カードを見て作詞の素晴らしさに感動しています。

アルバムについて書いた記事はこちら↓
優里・1stアルバム『壱』購入しました!!

さて。

今回は、アルバムには収録されなかった『ノンタイトル』についてお話したいと思います。

『ノンタイトル』とは

ライブでは何度か披露されている楽曲なので、聴いたことがあるファンの方はいるかもしれません。

ライブ映像のキャプチャでこの曲を『ノンタイトル』と表記していたので、『ノンタイトル』としています。

どこで聴くことができる?

残念ながら、今回のアルバムには収録されていませんでした。

ですが、
アルバム『壱』の初回限定版Cに収録されているBlu-ray「優里初ワンマンライブ『優里 TOUR 2021 御伽噺のようなハッピーエンドへ向かって 2021.06.05 at LINE CUBE SHIBUYA』映像」のライブ映像に収録されています。

気になる方はぜひ、アルバムを手に取って見てください。↓

シャッターの次に披露されている楽曲がこの今回お話しする『ノンタイトル』です。7曲目ですね。

(補足)カムイとは

この曲が披露された当初、一部のファンの間では「カムイ」という曲名ではないかと言われていました。というのも、FCサイト内の写真にセットリストが映っていて「カムイ」と書かれているように見えたとか・・・。

真相は分かりませんが、ご本人から発表された曲名は「ノンタイトル」だったのでもしかしたら「カムイ」は仮名だったのかもしれないですね。

もし、この楽曲が『カムイ』だったら。ということで調べてみました。(「ノンタイトル」なので、「カムイ」ではないとは分かったのですが)

アイヌ語で『神』という意味だそうです。

「カムイ」とは、あらゆるものに宿り、人間にはない能力を有し恩恵や災厄をもたらす存在であって、人間(アイヌ)と対比される概念として捉えられている。

単に「神」という意味ではなく、荒神という意味の方がニュアンスとしては合っているかもしれない、とのこと。

漢字をあてるのなら、「神居」などになるそうです。

なぜ心に響いたのか

ライブで聴いたとき、もちろん優里くんの力強い歌声に感動しました。

でも、一度聞いただけではやっぱり歌詞をすべて聞き取ることはできません。ただただ優里くんが心を込めて力強く歌うその姿に心を打たれ、印象的だったのです。

そこで、改めて歌詞をしっかり理解したいと思い、ライブ映像を見たところ歌詞がとても素敵なことに気づきました。なので、今回アルバムに収録されている『ノンタイトル(カムイ)』を何度も聴いて歌詞を書き出してみました。

優里くんの歌詞は、直接伝えるというより何かに例えて伝える。比喩を用いて歌詞に想いを込めることが多いので、受け取る人によって様々な感情を抱くのではないかなと思います。

背中を押してくれる歌詞の魅力に引き込まれたので、ぜひ皆さんもアルバム『壱』を買って見てみてほしいです。

聴き取れなかった部分もあるので歯抜けの状態ですが、ある程度は書けているはずなので、抜粋しながら感想と良さを綴りたいと思います。

歌詞の考察(心を打たれた理由)

この曲は『優里くん自身が夢を掴むまでの道のり』を表していて、『夢を目指す人へのエール』になっているのかなと思いました。

今心の中には お前の声が響く

□□□ 未来に手を伸ばして
薄明のその先に 光が見える
星屑を握りしめて誓った
今は亡き友と語らう心中
(お前にならできる)

「薄明のその先に光が見える」
→(薄明)=まだはっきりとした目標やゴールが見えていないけど、(光)=ぼんやりと描いている夢が見えている。そんな状況をこの1文に表しているのかなと。

「星屑を握りしめて誓った」
→(星屑)=小さな夢や希望を、将来の目指す姿/夢を直接伝えることができない相手に語って誓っている様子かなと思いました。

Aメロのドラムの音が力強くて良いですよね。
リズムを刻みたくなります。

夢を実現させる前段階にいる状況を表現した歌詞ではないかな~と思い、私はその様子を思い浮かべながら歌を聴きました。夢を叶えてやる、そう誓った様子。

背中を預けた掌が
翼になり羽ばたいて

荒れ果てた大地に降る雨が
恵みかどうかとか 今は知りえない
振り向いたときここにある俺の足跡が
全てを物語る だから迷わずに
今心の中には お前の声が響く

「荒れ果てた大地に降る雨が 恵みかどうかとか 今は知りえない」
→(荒れ果てた大地)=夢を追うことは簡単なことではなく、”険しい道”であること。
そして、(降る雨)=そこで訪れる出来事は、(恵み)=チャンスかどうかは分からない。将来の何かに繋がるかどうかはその時点では判断できないことの比喩かな。

「振り向いたときここにある俺の足跡が 全てを物語る」
→(振り向いたときここにある俺の足跡)=今までやってきたこと、努力してきたこと。

「だから迷わずに 今心の中には お前の声が響く」
→(だから迷わずに)=将来の夢を語った相手から言われた言葉。何をしてよいか迷ったりすることなく、今までやってきた努力は示してくれているのだから。この言葉が心の中で(お前の声)として胸に響いているのかなと。

歌詞だけでなく、このサビの部分の音楽も個人的にとても好きな音でした。

Aメロと同じく、ドラムの音がよく聴こえて力強いリズムが印象的です。

タイトルが「カムイ(神)」だとしたら、「お前の声」を「カムイ(神)」として考えることもできるなぁと思ったり。見えない存在の誰かが見てくれているから、見守っているから。努力してみよう、行動してみよう。そんなメッセージが込められているようにも読み取れました。


不可思議な事実に目を凝らして
疑うか信じるかの間(はざま)で揺れる
軽薄な正義を振り回して
犯した過ちを涙で洗い流しても
すぐに癒えないなら

貫いたその先にあるものが
確かかどうかとか 誰も分からない
振り向いたとき 目に映るその景色が
全てを物語る だから迷わずに
進むべき道ならば 己のために

「貫いたその先にあるものが 確かかどうかとか 誰も分からない」
→自分の中で決めたこと、決心してをやり遂げたことが、結果として(確かかどうか)=必ずしも報われるとは誰にもわからない。

「目に映るその景色が 全てを物語る」
→(目に映るその景色)=やり遂げた先に見える成果、結果

「進むべき道ならば 己のために」
→(進むべき道ならば)=夢のために必要なことであれば、自分のために迷わずに努力しよう。


どうやって進むべきか悩んでいる人に向けて背中を押してくれる、そんな歌詞だと私は受け取りました。

優里くんが歌う歌詞だからこそ、説得力があるというか。優里くん自身が努力してきた人だからこそ、伝わる言葉だなと胸に沁みました。

「己のために」ってかっこいいですよね。優里くんの下積み時代も”自分のため”に、いつかたくさんの人に聴いてもらえるようにって路上で歌を歌い続けてきた。誰かの前に行動する前にまずは自分自身の夢のためにやりきろうって。

声が 響く
胸の 中で 生きることを

浮き□□□ 炎が燃えさかるようだ
叩きのめされようが
憂さ晴らしに 付き合う気など俺にはもうとうにないから
そこで見てろ

→この部分は、周りからの批判に対する対抗心かなと。
どんなに批判されようが、批判する人の勝手な憂さ晴らしに惑わされる気はない。言いたいだけ言って、そうやって見てなよ、と強気でいることが分かる歌詞だなと。

過去のライブでも、電気が止まるほどお金がない時期があって悔しい思いもたくさんしてきたと話していました。「音楽なんて…」と言われることもあったのではないかなと思います。

そんな人に対して、周りの言葉なんか気にせず自分の夢を追いかけるんだと。強い志を持ってやってやるから見ておけよ、と突き放すような強さを感じます。かっこいい…。

だから、この歌詞の部分は覚悟が見えて、背中を押してくれるような力強いメッセージが込められているなと思いました。

いつの日か何かをつかんだら
今ここにいる意味 すべて繋がる

→何をやるにしても、”何か”に必ず繋がるから無駄なことはない。自分で選択し、進んできた道は必然であり、その先の何かに繋がっている。

「こんなことして意味あるのかな」と自信を無くすこともあるけど、何かに繋がるから(今ここにいる意味)=やっていることの意味を後になって気付くよ、と教えてくれる歌詞になっているなと。続けていることに自信を持ってねと、エールの言葉に思えませんか。

荒れ果てた大地に降る雨が
恵みかどうかとか 今は知りえない
振り向いたとき 目に映るその景色が
全てを物語る だから迷わずに
今心の中には お前の声が響く

最後に

優里くんの歌詞は比喩を用いることが多いので、本人が思い描いている楽曲の世界観とは異なる解釈を私はしているかもしれません。でも、私にはこういった解釈をして心に響きました。

優里くんも聴いてくれた人が自由に解釈して受け取ってくれたら、と以前お話されていた気がします。

少なくとも私はこの『ノンタイトル(カムイ)』を聴いて、他人の言葉に負けてられないな、夢に向かって努力しようと背中を押してもらいました。

いつか、この楽曲が音源化されますように。

優里くんが作る歌がもっともっとたくさんの人の心に届きますように。

本日はここまで!