2020年の本屋大賞受賞作品『流浪の月』を読みました!映画化されるので楽しみです♪

2022年5月13日に映画『流浪の月』が公開!松坂桃李さんと広瀬すずさんがW主演で実写化されます。

すずちゃんが出演するということで、この本を読もうと購入しました。

映画を鑑賞する前に読むか映画を鑑賞した後に読むか悩みましたが、時間があったので先に読むことにしました。

今回は、その読書感想文でも書いてみようかなと思います。

原作について

作品詳細

2020年の本屋大賞を受賞した作品です。

項目内容
発売日2019年08月29日頃
著者/編集凪良 ゆう
出版社東京創元社
ページ数320p
ISBN9784488028022

内容

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたいーー。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

内容紹介(「BOOK」データベースより)

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読んでみた感想

読書感想

本人しか本当のことは分からない。
例え本当のことを伝えたとしても正しく理解してくれるか分からない。

とても考えさせられました。

子どもがいなくなって見ず知らずの人と過ごしていたと知れば、それは「誘拐」されていたと捉えることが出来る。私も断片的な情報だけだとそう判断するだろうし、自ら進んでついていっただなんて考えようともしないだろうなと。

ニュースで切り取られる部分はあくまでも一部分。前後の経緯が明確ではないからこそ、事件だと判断せざるを得ない情報しかない。

伝え方で受け取り手は異なる解釈をすることを改めて実感。言葉選びや切り取り方が大事なのだと一通り読んで思いました。

私もよく「言ってもどうせ理解してくれない」と思って黙っていることが多かったので、サラサのように本当のことを言いたいと思うのだけれど、話しても違った解釈をされてしまうから言わない、という気持ちも理解できました。

だからこそ、当事者ではない人が勝手に決めつけて言葉でその人を抑え込んではいけないのだとこの小説を通して理解できたような気がします。

「子どもだから」「怖かっただろうから」「動揺しているだろうから」
これらはすべて周りにいる人たちの勝手にすぎないのだろう、と。

もっと寄り添える人になろうと思えました。

1冊をとして、登場人物それぞれのキャラクターが様々な形の愛情表現をしていて、それぞれのキャラクターに焦点をあてて読むことでまた違った見方ができるなと思いました。

最後に

物事の捉え方が十人十色であることは理解していても、こうやって改めて物語として1つの出来事を多角的に捉えることってなかなかないので、すごく考えさせられる小説だなと思いました。

映画化するにあたり、出演する主要キャストの俳優陣が今までの役とは違った雰囲気ではないかなと思います。

新しい一面が映画で見れるのでは、とワクワクしました。

明るいお話ではないかもしれませんが、原作はもちろん、脚本含めてメッセージが込められた作品になっていると思うので、たくさんの人に届くと良いなと思います。

今回はここまで!